たった3歩で”足が流れる”を”前さばき”にするトレーニング方法 2018 09/24 Updated 2019.03.31 2018 09/24 Published 2018.09.24 / ぐ~ら@陸上コーチ \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする たった3歩で"足が流れる"を"前さばき"にするトレーニング方法 ぐ~ら@陸上コーチ B! リンクをコピーする こんにちは、ぐ~らです。 今回はですね、 足が流れてしまう原因と改善方法 を解説していきます。 もしかしたらあなたも これまで1度くらいは、 「めっちゃ足流れてたよ」とか 「足が後ろで巻いてるよ」って 先生や先輩などに 言われたことがあるかもしれません。 実際に僕がそうでした。 足が流れるのは直そうとしても なかなか治りにくいと思います。 何年練習しても 治らない選手の特徴はというと、 原因が分かっていない 「流れる」何か分かっていない 正しい対処法を知らない これらのように 「よく知らなかっただけ」 という場合が多いのです。 なので今回は、 「”流れる”って何なの?」 「何を意識して直せばいいの?」 を徹底解説していきます! たった3歩で動きが変わるコツなので ぜひ楽しみにしていてください! 目次 0.1. 「自分には筋力がないのか…?」0.2. 接地の瞬間に注目!1. トレーニング例1.2.1. 速いスキップのイメージ1.2.2. Point ①1.2.3. Point ②1.2.4. Point ③1.2.5. Point ④1.3. スタブロからでも出来るように! 足が流れている時の 間違ったトレーニング 僕は自分でも自覚があるくらいに 足が流れていたので毎回走る度に、 「また足流れてるよ!」 「前さばきを意識しろ!」 とばかり言われて 自分の中では意識して 直しているつもりでも、 走りの上手い人から見ると まだまだ足は流れているみたいで、 何度も何度も言われました。 しかも、 先生は「流れてる」って言うけど 実際にはどうやったら直るのかまでは 全く教えてくれなかったので いくら練習しても、 いくら直そうと頑張っても 全然良くなりませんでした。 正直1年間くらい、 「足が流れているよ」という 同じアドバイスしかもらってない と思ってしまうくらい ずっとダメだったんです。 その時の僕は、 “前さばき”が良いのは知ってるけど どうしていいか分かんないし、 そもそも“流れている”ってことも 良く分かっていませんでした。 「自分には筋力がないのか…?」 そう思って、 膝を前に振り出そうと 力に任せてやってみても、 むしろ動きは悪くなり 全然動きは良くなりませんでした。 もちろん筋肉はついたし 少し足も速くはなりました。 でも、走りは後ろ巻きのままで フォームは変わりませんでした。 でも、 そもそも”足が流れる”って どういうことなんだろう?? これが分かった時に かなり動きが変わったんです。 だから今回はあなたにも そもそも足が流れるって何なのか を理解していただくことによって、 10秒前半を出す選手のような 華麗な前さばきをするための ヒントになればと思っています。 足が流れている場合は 優先的に直しましょう 足が流れてしまえば、 地面の反発を逃がしてしまい 効率の悪い走りになってしまいます。 後ろ巻きの走りでは 筋肉に過剰な負担がかかってしまうため ケガの原因になったり 疲労がたまりやすくなります。 後ろに流れ始めた足は どんどん疲労がたまりやすく、 疲れることによって なおさら足が前に出て来なくなって どんどん足は後ろ巻きに… という悪循環になってしまうので、 今回の記事は最後まで 読んで克服してくださいね! 筋トレしても治らない 「流れてしまう」原因とは? じゃあ、 足が流れるって原因は いったいどこにあると思いますか? 実は、 「タイミング」なんです。 “足が流れる”というのは 片方の足が地面に接地した時に、 浮いている方の足の膝が 接地している足の膝を 追い越せていない状態です。 こんな感じ↓ つまり、 この追い越しのタイミングが 上手くいっているかどうかで、 足が流れているのか 前さばきが出来ているのか を判断することが出来ます。 この”足が流れる状態”が続くと 足は後ろ巻きの動きになってしまいます。 反対に、 “前さばき”というのは 膝の追い越しが出来ている状態です。 地面に接地するタイミングで 浮いている方の足の膝が 少し前に出るように 追い越せている状態なのです。 接地の瞬間に注目! 世界記録を出した時の ウサインボルト選手の走りです。 接地の瞬間にしっかりと 地面に着く接地足を 振り上げ足が追い越していますよね! じゃあ、 この”前さばき”を習得するには どうしていけばいいのかというと、 「動き始め」から 変えていく必要があります。 「動き始め」である1歩目から “正しい動き”をする必要があります。 最も意識すべきなのは 1歩目の走り始めです ちょっとだけ 思い出してみて欲しいんですが… 100mとか走ってるときって 途中から走りを変えようと思っても なかなか変えられないですよね。 本番のレース後半になると 足が流れてきてるのは分かるけど、 レースの途中から変えるのって 大体できないと思います。 スタートの1歩目で 転びかけてしまえば レースの内容が ボロボロになってしまうように、 100mは「動き始め」が悪ければ 後半まで引きずってしまうのです。 足が流れやすい人は、 後半だけ足が流れているのではなく 実は最初から流れています。 そして、 足に疲労が溜まってきた時に タイミングの小さなズレだったのが 大きなズレになってしまった時に、 「後半足が流れてしまった」 と感じるのです。 でも、大丈夫です。 最初のたった3歩だけで 足が流れるを改善する方法 これまで出来ていなくても それは動き始めの感覚が 掴めていなかっただけなんです。 だから「動き始め」さえ良ければ 後半まで良い動きをキープできます。 膝の追い越しのタイミングが 遅れることなく後半まで維持できる きっかけをつくることが出来るのです。 なので、”前さばき”を 習得していくためには、 1歩目から、タイミングよく 膝の追い越しをする必要があります。 「でも、その感覚が分からないから 今も出来ずに困っているんですよ」 そう思いますよね。 その感覚を簡単に 感じることが出来る方法があります! それが… 「スキップ」です!!! …それだけ?って 思うかもしれませんが、 スキップって、 切り返しのタイミングや 浮いている方の足(リード足)の 使い方の練習をするのに めちゃめちゃ効果的なんです。 膝を曲げてコンパクトにすることで スムーズに足を前に運ぶ動きの習得や 素早い切り替えしの 神経系トレーニングにもなります。 なので、走る前や 流しをする時とかには、 スキップをして足の切り替えしの タイミングを整えてください。 スキップでタイミングやリズムを つくってからそのまま走り出します。 トレーニング例 トレーニングとしては、 最初の5mくらいで加速して、 10mくらいスキップして、 タイミングがズレないように そのまま走ってください。 感覚をつかめたら 難易度をアップしよう! そして出来るなら、 スキップのリズムを早くしてください。 「タターン、タターン、タターン」 が出来るようになったら、 「タタッ、タタッ、タタッ」 と、早くできるようになると さらに効果的になります。 速いスキップのイメージ Mizunoに所属していて 日本選手権100mで優勝経験を持つ 市川華菜さんが解説してくれています! スキップのイメージとして 参考にしてみてください! MIZUNO RIKUJO JP様の作品です。 スキップするときの 絶対厳守するべきポイント 市川さんにもスキップのポイントを 解説していただいていますが、 「足の流れ」を改善する場合には ↓のことを徹底的に意識しましょう! Point ① 切り返しのタイミングを 意識してください! Point ② リード足の膝は たたんでコンパクトに Point ③ リード足のつま先は 上げるようにしましょう Point ④ 出来る範囲で早くする 流しをする時に、 軽く助走をつけて 2.3歩スキップを入れるだけでも かなり効果があるので、 足の追い越しのタイミングを 調整するコツとして使ってください! スタブロからでも出来るように! 流しの時とかに スキップを取り入れてみて 感覚を掴むことができたら、 レースの感覚に近づけるために 「スタブロ」からでも出来るようにしましょう! ↓クリック↓ 陸上のスタートで加速するコツ!短距離走で「効率よくタイムを伸ばすポイント」を解説 2019-03-30 ↑スタートから「加速の流れ」を作る ポイントを解説しています。 最後まで読んでいただき ありがとうございました。 ぐ~ら